しんせい

銘柄名しんせい
カナシンセイ
シリーズその他
分類日本
種別紙巻たばこ
メーカー日本たばこ産業株式会社(JT)
発売年月1949年06月
タール値22mg
ニコチン値1.6mg
価格220円
本数20本
販売状況国内販売中
備考

レビュアー:774mgさん
評価日:2013-12-13
レビュー:
・概説
戦後間もない1949年に当時の大蔵省専売局により発売された銘柄。
古典的なレギュラーサイズの両切り煙草。名前の由来は戦争復興後の「新生」から。
発売後から昭和30年頃にかけて本銘柄の大衆煙草としての地位は大層なもので
ゴールデンバットとのシェア争いにも発展したそうです。

・PK
所謂旧三級品区分の銘柄なのでフィルム包装はありません。
からし色の下地色にローマン書体の赤い文字で「SHINSEI CIGARETTES」との表記。
その文字を上下から囲むように焦げ茶色の橫縞模様。両サイドは文字中心部を目指すような台形になってます。

尚、パッケージの折り方が同じレギュラーサイズの銘柄でもゴロワーズ・エコー等とは異なり
縦方向に巻く形になっているので横から見ると若干下部のほうが広くなっています。(これはバットの折り方と同様)
個人的にこの色合いといい、パッケージの折り方による少しずんぐりとしたフォルムといい、とても大好きです。

・SF
火をつける前に鼻を近づけると煙草葉のよい香りに混じりメープルを彷彿とさせる甘い香り。
ただ着香自体はあまり強くなくアクセント程度なのでとても好印象です。
口にくわえてゆっくりと吸い込みながら火をつけるとまず舌先に焼き芋のような甘みを感じることができます。
人工的でなく自然で抜けのよい甘みと表現すればよいでしょうか。

煙を口の中で転がすと甘さを引き立てる日本茶のような苦味に加えメープル由来と思われるまったりとしたオイル感。
少量の煙を鼻に通した後深呼吸をし煙を吐くと鼻孔の奥に程良い燻香、口の中には煙草独特の苦味とかすかな甘みが残ります。
根本に近づくにつれて辛味と共に黒糖のような甘みが出てきて、最初とは違った表情を見せてくれるのもまた一興。
吸い終わる頃には指の先がヤニで黄色がかってます。でも、それも良いものなんですよ。

・結論
非常に個性&煙草感溢れる煙草です。
クセのある銘柄ではありますがそのクセに一度ハマったらコレしか無い!といった嗜好品とはいかなるものか理解できる銘柄であります。
両切りでかつ売っている場所が少ないので実際に手に取られる方は限られると思いますが、もし見かけたら買ってみてください。
以上しんせい偏愛家のレビューでした。

総合評価
★PK8点 SF10点 CP9点 個8点 →推奨度 90%

レビュアー:よっちゃん ◆9whLcxIXUg
評価日:2012-04-26
レビュー:
●概説
いわゆる「安タバコ」で「ゴールデンバット」と肩を並べる両切り煙草。
「ゴールデンバット」が200円と格安であるのに対し240円とやや高め。
その為か置いてるコンビニが少ない。「ルパン三世」の銭形のとっつぁんが吸ってるらしいですね。

●PK
横文字でSHINSEI。渋い。しかも正方形でかわいい。

●SF
吸ってみるとほのかに烏龍茶のような甘い味がするが基本苦味が強い。
いつも吸っているチェリーよりはきつくない。嫌な苦味ではない。
強く吸うと辛さが出る。これは個性的な味だ。バットとは対極ですね。

●結論
さすが一時代を築いたタバコだ。個性が光りうまいです。
ただ、いつも吸うかと言えば安いバットに手が出ますので気分転換に買うのはあると思う。
「安いし両切りでパケださいしwww」とかいうジャケ買い喫煙者は一度吸ってみろと思う。

★PK9 SF8 CP6(バットにはかなわない)個10 他8 →推奨度75%

レビュアー:painkiller
評価日:2011-08-17
レビュー:
★概観
言わずと知れた旧三級品シリーズ。でも、売っているところはなかなか少ない。
また、このタバコはGOLDEN BATと同様、両切りの紙巻きである。

★パッケージ
駄菓子を彷彿とさせる、淡い山吹色の包装紙に、手書き風の褐色の横線。封冠紙も褐色。
表面には、赤字で二段に分けて、「SHINSEI CIGARETTES」と記されている。
古き良き昭和の匂いが、そこにはある。

★スモークフィール
両切りらしい素朴な風味。何となく、GOLDEN BATにも似ていると思った。
同じ三級品種でも、わかばなどは割りとこざっぱりとした風味だ。しかしこのタバコは、純朴な甘辛さがストレートに感じられる。
煙を口に入れると、日本人好みする塩辛さが、ピリピリと舌を刺激していい感じだ。
副流煙の香りは世辞にもいいものでもなく、葉の詰まりが余り良くなく、あくまで安タバコ感は拭えない。
だが、その味わいは昔懐かしい駄菓子的な魅力に満ちており、中々癖になる代物だ。
両切りでヘヴィーなのが気にならなければ、一度探して吸ってみる価値も、あるかもしれない。

★総括
ギャグなんじゃないかと思わせるくらい安っぽい外見。それと裏腹に、独特の魔力を秘めた味わい。
安タバコにしておくには惜しいが、メジャーとなるには何かが足りない、そんなタバコ。
落ち着ける喫茶店で、コーヒーと一緒にどうぞ。

PK-3 SF-7 CP-7 個性-10 入手性-3 オヌヌメ℃・・・60% (Medium Hot)

「私が吸いたいの? だったら探しに来なさい」
そんな、知る人ぞ知る的なタバコ。

レビュアー:ウツギ ◆eknIYuNXls
評価日:2007-05-30
レビュー:
◇概説
・銭型警部愛用銘柄。

◇PK
・赤が混じったような黄色にこげ茶色のストライプ。
・そして赤い文字で「SHINSEI」とある。
・戦後の横文字が持て囃された時流が「新生」と表記されなかった原因か。

◇SF 
・ほかの安たばこ勢よりは少し葉詰めがよい。
・火をつけて吸うと、濃~い煙が口の中に立ち込めた。
・猛烈に辛く、渋く、鋭い。そう感じた。
・ただ不思議と後味はすっきりしており、両切りにありがちな後にくどくどと残る嫌みは少ない。

〇結論
・古き良き昭和煙草。
・銭型警部が愛飲するのもどこか頷ける。
・懐古主義者、刑事に贈る。

レビュアー:なつめ ◆bzvuTeDOug
評価日:2007-03-25
レビュー:
●概説
両切り安たばこの一つ。かつてはけっこうな
人気を博していたようだが・・・。

●パッケージ
明るい黄土色に赤で“SHINSEI”“CIGARETTES”とだけ
書かれている。シンプル。昭和レトロ。
巻紙にごく薄く、外装と同じ文字が書かれている。

●スモークフィール
辛味をベースに、甘味と苦味が混在している、複雑かつ濃厚な味わい。
燃焼速度はショッピよりやや速いか。
香りは良くない。

●結論
まずい、まずいと聞いていたので、すっかりびびってしまい、
買ってから吸うまでに時間が開いてしまった。
しかしどうだろう、、、これはうまいではないか!
今までに吸ったどの銘柄よりもうまいと思った(ショッピ以上)
JT最高傑作と言ってもいい。
これがマイナー銘柄に転落した理由がわかった気がした。
低タール・薄味・単味銘柄が好まれる現代で、こんな銘柄が
売れるわけがない。
非常に残念だ。
超高タールが平気で吸える人にはぜひ一度試して頂きたい。

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